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「血は水よりも濃い」とは言いますが、いくら血がつながっていても、離れていた方がいい関係もあります。コラムニスト・ひかりさんが父親との関係に悩む女性にアドバイスをします。
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■結婚式に父を呼べません(Cさん・34歳)
以前、ここのコーナーでご相談させていただいたのですが、あの頃には想像もつかないくらいの良いご縁に恵まれ、いまは彼とお互いに結婚の話をするまでになりました。彼は私の家庭の事情や過去の傷(父に虐待を受けていたこと)も受け入れてくれ、とても信頼できる人です。
ただ、1つ悩んでいることがあります。結婚式に父親を呼べないということです。いまは母、兄弟、私ともに父とは別居、絶縁状態です。やはり彼のご家族や、会社の人たちの手前、新婦側の父親が死別でもなく欠席というのは、まずいのではないかと悩んでいます。
私の本心としては、後悔しない選択をしたいと思っています。大人になったいま、父親を呼ぶことで和解のきっかけを神様からもらったのかもしれないとも思います。
ただ、まだトラウマがあるのでそれは辛い気がします。努力はしていますが、一生父親を許せないかもしれません。昔に比べたら、こんな相談が出来るようになったことは本当に幸せで、ひかりさんに「いまは幸せですよ」の報告もかねているのですが、どうかまたお知恵をお貸し頂ければと思います。
■Cさんへの回答
おめでとうございます! よかったですね。やはり、辛い出来事から大切なことを学び、乗り越えられたからこそ、得られた幸せでしょうね。どうか幸せな家庭を築いてくださいね。
さて、今回のお悩みについては、正直、難しいですね。それは、自分だけの問題ではないからです。
お父さんと再会するというのは、Cさんのお母さん、お兄さん、そして新たな家族、親戚となる方々とお父さんの縁を結びつける可能性もあるということです。
暴力をふるっていたお父さんが、いまは性格が丸くなっているのであれば、いいご縁になることもあるかもしれませんが、いまだに人に暴力をふるい、さらに借金などを抱えていたら、せっかく縁が切れていた状態なのに、また関わらなくてはいけなくなる可能性だってあるのです。
■冷静な判断を!
血のつながりを大切にする気持ちもわかります。でも、血がつながっていても、離れていた方がお互いに幸せでいられる関係もあります。
人を許すことは大切なことですが、それはただやみくもに許すことではありません。それは、「罪を憎んで人を憎まず」ということです。
暴力は憎むべき行為です。でも、お父さんはお父さんでなにか心の傷があるから、そういう行為に出たのかもしれません。さらに、人は誰かを憎んでいては、幸せにはなれません。自分にとって憎むという感情を抱いていること自体はマイナスなことでもあります。
だから、「暴力をふるった出来事は許さないけど、お父さん自身のことは憎み続けない」という、相反する感情を持って、自分を納得させることが大切です。
ただ、それと今後、お父さんとつながっていくかは、話は別です。きちんと理性で物事を見なくてはいけません。
もしお父さんがまだ暴力をふるうクセが直っていなければ、離れていた方がいいことだってあるのです。暴力は許してはいけません。お父さんに対しては、「関わらないけど、心では許す」という方法だってあるのです。
結婚するということは、それだけ「守るべき人が増える」ということでもあります。どうか冷静に、今後、お父さんとの関係をどうするのかを考えてみてくださいね。
(コラムニスト・ひかり)
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