夫婦の愛を痛感させられた手紙
6月20日に公開の映画「愛を積むひと」の初日舞台あいさつで、主演・佐藤浩市へのサプライズが会場を感動の涙に包んだ。
愛を積むひとは、北海道の美瑛を舞台にした映画で、亡くなった妻からの手紙に導かれて石塀を積み上げていく佐藤浩市演じる主演の篤志と、周囲の人々との交流を温かく描き出した小説の実写版である。
舞台あいさつが終わりに差し掛かったころ、妻・良子役の樋口可南子が佐藤へのサプライズとして手紙を読み始める。だが、その手紙は、佐藤の実際の妻が書いたもの。手紙の内容は実に愛が詰まっていて、感動的な文面。佐藤はもちろんのこと、共演者の樋口や会場の観客が涙していた。
参照:YouTube
まさに夫婦愛を物語る文面で、結婚のすばらしさ、夫婦の在り方を痛感させられる手紙。
今回は、実際に読まれた手紙の内容をご紹介する
婚活中で「なかなかいい人と巡り合えない」と悩んでいる男女のみなさん。
ひとまず、この手紙を読んで、「結婚とは何か」「夫婦とは何か」をあらためて考えてみてはいかがだろうか。
(本文)
- 浩市さん、心臓が飛び出るくらいビックリしていることと思います。
すみません。私は、この作品を観るのが今日で3回目。きっとまた、客席で号泣していると思います。もし自分が、夫よりも先に旅立つことになったら・・・ふと、そんなことを考えてしまいました。
良子さんのように大きな愛をもった嘘を、浩一さんや息子たちに突き通せるでしょうか。最後まで、あんなに強く凛としていられるでしょうか。罪を犯した若者を大きな愛で許せるでしょうか。そして、自分がいなくなったあとを想像し、あんなに優しい手紙を書くことができるでしょうか。
私には、とても自信がありません。結婚した当初、身体があまり丈夫でない私は、「自分が死んだら、保険金で、好きな映画を作ってね」と、あなたに言ったことがありました。もちろん当時は、まだ若く、死という存在が遠くにありました。
でも自分が、浩市さんよりも先に逝ってしまうような気がしたのは本当です。
今の私は違います。篤史さんと似ていて、役者の仕事しかできない浩市さん。あなたを残して旅立つことは、家族はもちろん、事務所のマネージャーさん、映画関係者の皆さまに、とてつもないご迷惑をおかけする事になり、それを思うと、とても先に逝くことなどできません。この作品を通じて、“命には限りがある”ということを痛感しました。
当たり前の日常が突然なくなることもあるということも。そのとき後悔しないように健康を大事に、感謝しながら、大切な家族や大切な方たちの時間を丁寧に過ごしたいと思います。23年前に浩市さんから頂いたお手紙にあった「僕は一生あなたの味方です」という言葉を今も忘れません。私の一番の味方は、浩市さんです。だから、どんな困難も乗り越えていけます。
これからも、家族でいろんな愛の形を積み上げて、沢山の笑顔につなげていきましょうね。浩市さん、私は浩市さんを一人にしないように、浩市さんよりも一日でも長く生きることを約束します。
(終わり)
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